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コラム「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#23

第48話「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#23

2020/04/8

歩き方を学ぶ(その4)


私たちの足も同じです。きちんとした教育を受け、絶え間なく訓練され続けていなければ、優秀なダンサーに見る質の高い、スムーズなムーブメントは望むべくもありません。たまたま良いムーブメントができて上手なダンサーになるわけではありません。どのようなムーブメントをするか、どのようなスピードで踊るか、そうしたこと総てがダンサーに委ねられているのですから、足の使い方を勉強し、訓練することが絶対不可欠の条件なのです。ビルが私に課した宿題は、「どの練習も必ずウォークから始めること。前進、後退を一人で、そして、それを二人で練習すること」でした。


車の話に戻りますが、タイヤはいつでも車体の同じ所に付いています。前に2つと後ろに2つ。右側に2つと左側に2つと言っても構いませんが、ハイウェイを走っているときに、後輪の一つが突然外れて前を走って行ってしまう、そんなドタバタ映画や漫画みたいな事があっては致命的です。しかし、笑ってはいられません。殆どの人達はそのように踊っているのですから。タイヤ(脚部)が先に行ってしまうのです。まるで偵察隊のように、そして、上手くいけばボディが着いて来るだろうと言わんばかりに。自分ではきちんとアウトサイドに出たつもりがパートナーの足に当たり痛い思いをしたり、させたりすることがありますが、それは足の勢いがありすぎるからです。こうした時のボディ・ウェイトは常に両足の間になくてはなりません(通常のステップでの体重移動ではそうではありませんが)。もし、ムーブメントの距離を伸ばしたいなら、できるだけ長い時間スタンディング・フットを使うことです。スイングを起すには、正しい位置に足がなくてはなりません。なぜなら、ボディ・スイングは足の向いている方向にしか行なわれないからです! 1歩目の足がターン・インしていたりターン・アウトしていたりすると、回転は起こるかも知れませんが、スイングのムーブメントを起す事はできません。



(第48話終わり)