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コラム「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#15

第40話「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#15

2020/02/12

第2章 ホールドしてみましょう


パートナーと踊るには、1章の中で説明している正しいポスチャーが、ことさら重要です。自分のバランスが崩れていると相手のバランスにも影響を与えるからです。ビルは彼のダンス人生を通して、軽やかで完璧なホールドを求め続けましたが、それに応えることができたのはボビーだけでした。そこに到達するまでには膨大な時間を費やしましたが、その背景には、ビルの脳裏に残る偉大なヘンリー・ジェイクスの言葉があったからです ― 「私はパートナーが欲しい訳ではない。スカートをはいた幽霊を求めているのだ」。

数年後、オーストラリアで世界選手権が開催されたときの事です。優勝したビル&ボビーを見たジェイクス氏はこう語りました。「ビルはスカートをはいた幽霊を見つけた。間違いない」と。





足の距離


コンタクトして踊っている時、男女の足の距離は非常に重要で、15cmを目安に離れて立ちます。私たちの足の上に立った垂直なラインがライズ・アンド・フォールをしている時に変化することは自然なことですが、そのライズのときもロアーのときも体重は僅かに前の方にかかりますから、そのために、二人の間にスペースを空けておくが必要になるのです。このスペースは、脚部を自由にスイングするためにも必要です。従って、二人の足が適切な距離を保って離れているように注意を払うことがとても重要になるのです。





(第40話終わり)