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コラム「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#21

第46話「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#21

2020/03/25

歩き方を学ぶ(その2)


スタンディング・レッグを通り過ぎた足はそのまま前方に行き、最後にヒールのみがフロアに触れています。まさにこの瞬間にスタンディング・レッグのヒールがフロアから離れ、そしてムービング・レッグのボールがフロアに着きます。このルールを次のように覚えておきましょう。



“ムービング・フットはできる限り長くフラットで
フロアに接し続けている事”



その間、スタンディング・フットの親指はフロアに対してずっとプレスし続けています! 更に、その親指をできる限り長く使ってボディを前進させます。そうすることで、音楽を目一杯使うことができ、美しいリズムを表現するためのコントロールの効いた、最大の動きが生み出されます。1歩とは、両足が揃った所からスタートし、片足が前進、あるいは、後退して体重移動が行なわれ、もう片方の足が再び揃う所までと考えましょう。この1歩をある程度のスピードで行なうと、スタンディング・フットのボールやトウに大きなプレッシャーが掛かりますが、それはバランスを崩さずに止まるために必要なことです。そうした正しい歩き方のテクニックが使えるようになると、それは、次のスイングに入る段階に来たことを意味しています。スロー・フォックストロットを上手に踊るには、連続したウォークの中で自然な体重移動が感じられるようになることです。それができるようになると、それがスロー・フォックストロットに欠かせないベルベットのようなソフトな動きを創りだすのです。






(第46話終わり)