おどりびよりロゴ

 

コラム「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#22

第47話「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」#22

2020/04/1

歩き方を学ぶ (その3)


当然ながら、この練習法は後退にも使えます。ムービング・レッグは最大限に後ろに伸ばして使います。フラットの形からスタートし、ボールがフロアを擦りながら後ろに動いて行き、最後にトウになります。このボールからトウに変わるとき、フリック・アクションを使って足首を“クッ”と伸ばして使うと、より安定したウェイトの移動を行うことができます。もう一つ大切な事があります。それば、ムービング・レッグは骨盤の下を通過するということです。骨盤を外れた所で行なうと安定を失い、バランスを崩してしまうからですが、そうなると、何とかしようと筋肉が頑張る結果、効率的な動きができなくなってしまいます。






フットワークがトウからトウのステップの場合は、体重移動を行なう前にムービング・フットの足首を伸ばします。そうするとソフトな体重移動が可能になります。このとき、ムービング・フットの足首の方がスタンディング・フットの足首よりも少し高い位置にあります。こうしたトウから出て行くステップでは足の親指がフロアをポイントしながら出て行きます。アウトサイドに出るステップでは、膝から下を伸ばしてアウトサイドに出て行き、フロアをポイントしている足で歩幅が決まります。この歩くテクニックの重要性を決して見くびってはなりません。パワーのある高級車にはそれに相応しいタイヤが必要で、そうしたタイヤでなければ、車に集結された技術のクオリティーを路面に伝えることができないからです。



“足を使わずしてフライトはない!”




(第47話終わり)