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2019/12/18
二つの角度から最適なボディ・ポジションを見てみましょう。
両足を閉じてみると、両足の占有面積が非常に小さいことが見て取れます。右足親指から垂線を引くと、その線は股間を通り、吊りバンドのように右鎖骨までまっすぐ通り抜けて行きます。
そこから片足に体重を乗せると、親指の線上に鎖骨の内側(体の中央寄り)が来ます。更にその延長線上には頭がきます。頭の重さはいつでも軸足の上にあるようにします。
横から見ると、骨盤の位置が足の前の方にあり、両足 → 骨盤 → 胴体 → 両肩 → 頭の順にボディ・パーツが垂直の線をなしているのが良く見えることでしょう。フロアに対する自分のボディ・ウェイトの関わり方は、動きのコントロールと切り離すことはできません。とはいえ、それぞれのボディ・パーツには異なる役割があります。
1. お尻をリラックスし、お尻の重さは立っている足の上にゆったりとぶら下げておきます。脚部の筋肉は正しい位置にあればリラックスしていますから、体重を運ぶための筋肉が自然に使われるだけです。
✔ 下のほうに意識しなさい!
2. 脊椎はまっすぐです。通常この姿勢は、上に向けて作られがちですが、ビルの説明はこうでした。
「脊椎を伸ばすとき、頭部から下に離れて行くようにしてみなさい。
そうすると、体重がフロアから浮いてしまうリスクを防げます!」
このようにストレッチすると、自然に体が前後左右の4方向にもストレッチします。
✔ 下に伸びれば上にも伸びます!
3.まっすぐ起こした胴体の上に上肢帯全体がくるようにします。いかなる時も両肩を下に押し下げる事はしません。そのような行為は理想の筋肉の使い方に反します。
✔ ただ、ぶら下げておきなさい!
4. 頭は、あたかも王冠をかぶっているかのように、自信とプライドを持って使います。ビルが良く言っていました。
「プールで泳いでいると思いなさい。
頭は水の上、体は水の中」
これで、二つの力が重力に従って働き、別の二つの力が重力に反して働いている事になります。