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2019/10/2
あるとき、足を開き気味にステップしている男性が気にかかりました。
スタンダードで前進・後退するとき、足の出す位置は、綱渡りのように一本線上ではありませんが(そういう場合もありますが)、かといって、鉄道のレールのように離れた2本の線上を進む訳でもありません。
なぜ?
だって、レールの幅が広ければ、体重移動が左右にぶれてしまうでしょ?
でも、彼の、特に後退のステップが開き気味なので、質問してみました。
「脚部は、体のどこから付いていると思う?」
と。
彼は「股関節」と言って腰のあたりを指さしました(図)。実は、そこは、骨盤のてっぺんです。
脚部が骨盤と繋がっている部分は股関節ですが、実際の股関節の位置は、骨盤の外側ではなく、中の方にあります。
骨格を横から見てみましょう(下図)。右側が背中側で、尾てい骨が見えます)。
2つのイラストから、案外、体の中央部、しかも奥の方なのが見えます。
彼は、股関節の位置の説明に驚いていましたが、踊り方がガラッと変わり、とても理想的なステップの仕方になりました!
後退は自然になり、付随してフットワークも正しくなっていきました!
実は私も、ずいぶん最近まで股関節の位置を、漠然とながらも彼と同じように思っていました(汗)。
オー・マイ・ゴッドです!
知ることで踊りは変わります。
股関節の場所を意識してみましょう!