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2019/09/25
膝関節は骨格上、前に曲がるように設計されています。
「そんなこと、誰でも知ってる!」
と言われそうですが、スタンダードを踊っていて、ロアーしているつもりでも、膝があまり前に曲がっていないことがあります。
前進運動でそれが起こると、「おしりが落ちている」形になりますし、後退運動でそれが起こると、「バック・バランス」で倒れるかおしりから後退することを意味しています。
その場に立って、垂直なバランスで膝の曲げ伸ばしをしてみましょう。
もっとも自然にできるときは、足首と膝と股関節が上手く連動しているのが観察できるでしょう。
反対に、足首を固めていると膝は前に曲がりにくいですし、おしりが後ろに逃げていると、膝は曲がっても前の方にいかないことが分かります。
サークルで観察していると、例えばタンゴのクローズド・プロムナードで、1歩目でも2歩目でも、足は出ていても膝の緩みが足りないと、動きに勢いが出ません。
試しに「膝を出す」と思って踊ってみましょう。動きがずっとスムーズになることでしょう。
ルンバ・ウォークで前進するときも、後ろの足を前に出すときは、
「いったん膝を緩め、膝を前に出す。それから膝を伸ばし、足を前にポイントする」
と思ってステップしてみてください。素晴らしく美しい足の使い方ができます。
「膝の使い方を考える」と言う単純なことだけで、今持っている技術がフルに使えるようになります。
今、ポンと膝をたたいた人――――好きだなあ、そういうリアクション(笑)!
あらゆる場所で
膝は前に使おうと、試してみましょう。