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2019/07/29
パーティーに行くと、上手な人に目が留まり、その人と比較して自分を惨めに感じてはいませんか?
その気持ち、分かります・・・・・・。
誰かに「それは間違い」と指摘されてあたふたしたり、レッスンビデオの中で示される「悪い例」が自分に酷似していて、落ち込んだりしていませんか?
私にも、その経験あります・・・・・・。
でも、開き直って考えてみましょう。
そのパーティーで見た上手な人は、もしかすると、毎週三回の個人レッスンを30年も続けている人かもしれません。
また、例え、ビデオの中の「悪い例」が自分みたいだとしても、何を基準に「悪い」とするかです。
ビデオの中の「良い例」は、もっと上手な人からすれば、「悪い例」になりうることさえありますから、基準をどこに置くかで変わってきます。
その人が持つ運動能力や表現力に加え、何年間、どのくらいの密度で習い続けているのか、そうした経済的環境の違いもあるでしょうし、都会と地方のダンス環境の差もあるでしょう。
そうした環境は人それぞれに違いますが、そうした背景を踊りから読み取ることができないだけなのです。
だから、ダメな踊りなど存在しないのです。
そして、自分のことはよく分かっているのですから、人との比較ではなく、自分の踊りを見つめていきましょう。
「昨日の自分より今日の自分」、「今日の自分より明日の自分」が少しでも、自分が踊りたいダンスに向かって上達していれば、それだけで充分素晴らしいことです。自分らしい踊りをすることが大切です。
ダンスを通して精神的にリッチになりましょう。
人生の中で今日が一番若くて、今までで一番良い踊りをしています。
(第12話おわり)