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2019/07/22
サークルで上手くなるには「プロを目指すな」と言うし……と、呆れている人はいませんか?
でもここで、少しだけ頭の整理をしてみましょう。
「バレリーナのように踊りたい」と思っても、何年かかることでしょう。
「フレッド・アステアみたいに格好よくタップダンスを」と思っても、やはりすぐには無理です。
分野は違いますが、ピアノだってすぐに弾けるようにはなりません。
なのに、社交ダンスだと、なぜすぐに踊れると思ってしまうのでしょう?
むしろ、社交ダンスには他のダンスよりずっと難しいところがあるのです。
二人が組んで動くスタンダードでは、一人が前進すると相手は後退しますが、この「二人で前後に動く」のは日常的ではありません。
スタンダードにもラテンにもリード&フォローがはっきりありますが、この点も、一人で踊るのとは全然違います。
大ヒットした映画「シャル・ウィ・ダンス」のリメーク版にはジェニファー・ロペスが出演していました。
彼女は小さいときから、ありとあらゆるジャンルのダンスをやっていたようですが、その彼女でさえ、
「スタンダード・ダンスで、自分は宇宙人のように感じた」
―― すなわち、「まるで思うように動けなかった」とのコメントをしています。
・・・・・・ね?
このように、皆さんは結構難しいことに挑戦しているのですから、それなりの勉強が必要ですし、修得するには、それなりの時間を要します。
「あの山に登ろう」と決めたら、ルートを決め、それから1歩ずつ登り続けましょう。
一気に登りきることは誰にもできないのですから、甘い考えを捨て、覚悟を決め、昨日より一歩前進する努力をしましょう。