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2019/06/10
「秘密のポケット」の動画(#01 ヒールから出るだけでうまくなる話)の撮影をしていると、山内氏から「その写真をブログにすると読者に喜ばれるんじゃないでしょうか?」との提案を頂きました。そこで、さっそくこの記事を書いている次第です。
取り上げるのは、ダンス歴が長いと見受けられる人たちの間でも、意外と軽視されていると思われるのが、ワルツのナチュラル・スピン・ターンとタンゴのクローズド・プロムナードのフットワークです。じっくりチェックしてみて下さい。
1.(Waltz)の予備歩:男性はヒールから出ています。
次のナチュラル・スピン・ターンをイン・ラインに出て行くため、男性は予備歩の左足をヒールから出ています。これはウォークです。
動画では触れていませんが、女性も予備歩で右足後退するときの、前の左足はヒールになります。1歩目左足後退するときの、前の右足はヒールになります。
なぜ、そうするのが良い理由は
動画(#02 後退がうまくなれば、ダンスは飛躍的に上達する!)
をご覧ください。
予備歩をウォークで平らに出たので、男性右足はヒールから出ています。ここをヒールから出られないと、女性の後退を邪魔してしまいます。
女性右足(HT)はヒールから出ています。女性はここをヒールから出られると、5歩目が楽になります。反対に,ボールから出ると、男性のピボットを妨げてしまいます。
ピボットは男性にとってとても難しい技術ですから、「助けてあげる」と上から目線でも構いませんので、必ずヒールから出てあげましょう。
ここをボールから出ている男性がとても多い気がしていますが、この右足はヒールから出ます。なぜなら、右足のピボットは平らに踊るからです。ライズをするのは右足をヒールから出てからです。
タンゴにはライズ&フォールがないので、歩く気持ちで踊ります。「踊る!」気持ちが前面に出ると頭部や上半身が脚部よりも先に出て行きたくなり、少し腰が残ってボールから出てしまいます。ボールから出ると、次の1歩がまた大変になります。
ここをヒールから出るように気を付けるだけで、踊りの質が高まります。
1歩目同様にヒールから出ましょう。ボールから出てしまうと腰が残り、3歩目に移動する際、お尻が足の外側を通過してしまいます。
以上見てきたように、ヒールから出るステップにはそれなりの理由があります。ダンスのレベルに関わらず、「ヒールから出る」ステップを「ヒールから出られる」ように心掛けているだけで、踊りは向上し続けるでしょう。
ハッピー・ダンシング!