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2019/08/14
神元 まこと・ひさこ
今回から拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」(白夜書房)の内容を連続してお届けする予定です。
・「体に関する11の話(第1話)」は「第6話 靴の中の指」をご覧ください。
・「体に関する11の話(第2話)」は「第7話 トウを縮めない訳」をご覧ください。類似の内容になっています。
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トウの話の次はフットワークが気になっている人に役立つかもしれない、ヒールの話です。
下図の左矢印はヒール(=踵骨)を指しています。スタンダードでヒールから出るとき、この踵骨を使おうとするのは極めて自然な感覚です。だって、ヒールですから(笑)!
ある夜、散歩していて
「ヒールからの前進は踵骨を意識しなくてもいいんじゃない?」
との話になりました。
「足首の関節(下図右矢印)から出ようとすると、自然に踵骨が先に着く」からです。
そこから、
「ヒールから出て後ろに倒れる感じがする人は、もしかすると、下腿骨と足の骨がL字のイメージ(下図)があるのかもしれない」
と、話が展開。
実際には、足首の関節はヒールの上ではなく、もっと中央近くになるからです。そうして、二人で「足首の関節」を意識して歩くと、今までと違った感触が!!
そのとき私は、ヒール部分が丸くなっているMBTの靴を履いていたので、前進するときは体重がヒールをするりと通り抜け、足首の関節にかかっていく感じでした!
踵と足首の骨の位置を頭にインプット!
それだけで、踊りが変わることでしょう!
(第15話につづく)
出典:「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉/第1章 体に関する11の話(第3話)ヒールの話」