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コラム耳を澄ませば

第13話耳を澄ませば

2019/08/7



「全然頑張らないで上手になる」方法があるとしたらどうでしょう? 飛びつきませんか??

それが、今回のテーマ「耳を澄ませば」です。

次回練習するとき、あるいは、踊りに行ったとき、1曲だけでもいいですから音楽だけに集中して踊ってみましょう。

男性も女性も、音楽に耳を傾けて踊ります。

この練習では、


  1. 音楽を聴くこと以外は何も考える必要はありません。

  2.  踊りの途中でホールドが崩れても気にしない。

  3.  シェイプをどうしようなどと考えなくて構いません。これは音楽だけに集中する練習なのですから。


必然的に、男性は考えなくても動けるステップを使うことになります。女性は男性のリードに身を委ねつつ音楽を聴きます。

耳から入ってくる音楽を、体の中で聴こうとします。そして、音楽を感じながら、



  1. 音楽はどのようなメッセージを自分に投げかけているのだろうと考え、

  2. 感じたことを1歩の中に表現してみようとします。

  3. 感じたことを相手に伝えようとしてみます。

  4. 演奏に使われている楽器やボーカルのことなども考えてみましょう。


果たしてどうでしょう?

自分では気が付きにくいかも知れませんが、あなたたちの踊りを見ている人がいたら、間違いなく「素敵な踊りだった」と言ってくれることでしょう。

なぜなら、そこにあったのは「動き」ではなく「踊り」だったからです。

耳を澄まして音楽を聴こうとする ―― それだけで踊りの質が高まる(=上手になる)のですから、やって損はありません。いえ、やらないと大損!



さあ、「音楽を聴いて踊ると素敵な踊りになる」と書いたこのカードを、ポケットに入れましょう。

でも、取り出して使うことを忘れないように!



(第13話おわり)