2021/03/25
漫画10DANCEファンに向けた社交ダンス鑑賞イベント、「リアル10DANCE舞踏会」は新刊に合わせたイベントとして恒例になってきました。今年は新型コロナウイルス感染防止対策の観点から初のリモートで開催され、3月20日(土)に配信開始。アーカイブ配信が3月23日(火)まで行われて、好評を博しました。尚、漫画10DANCEの最新刊は6巻が3月18日(木)に発売されています。
杉木信也と鈴木信也は、それぞれスタンダードとラテンダンスの日本チャンピオン。杉木からの提案で二人は互いの専門分野を教え合い、10種のダンスで競う「10ダンス」に挑むことになった。深夜の教室で行われる二人だけのレッスン。時にぶつかり、時に認め合う。鈴木と杉木、二人の行く道は果たして――
© ヤンマガサード
※写真はvol.3のものです。
例年、チケット争奪に熾烈さを増していた本イベント。今回はリモートという形になりましたが、だからこそ希望者が全員チケットを入手でき、最前列のかぶりつきと同じ状態で見られる。しかも、何度でもリピート可能という喜びの声が多数聞かれました。
【公演内容】
競技ダンスのリアルⅠ:競技ダンスの衣装を解説付きで紹介します
競技ダンスのリアルⅡ:元スタンダード世界チャンピオン、クリストファー・ホーキンスによるリモートインタビュー
競技ダンスのリアルⅢ:社交ダンススクール紹介
競技ダンスのリアルⅣ:漫画に出てくるステップ、ポーズを実際に踊って見せてもらいます
リアル10DANCEショー:トッププロダンサーによる男性同士のペアを中心にお届けする新作ショー(無観客)
その他、井上佐藤先生の下絵・コマ枠外絵など未公開イラスト含む10点(予定)プチ画展
今回の男性同士カップルについては、私なんかより視聴者の皆さんの方がよほど詳しかったりするのですが、ちょっとだけご紹介。
※ほぼ筆者の妄想なので、そういうのが苦手な方はお引き返しください。
本池×西尾組
燕尾服カップルはここだけ。スーツ、制服、燕尾、メガネフェチにはたまらんですな。しかも、お二方ともネイビーの燕尾を偶然持ってるってすごい。多分本池先生の燕尾はセグエの衣装だと思われる。その時から王子に出会うのは運命だったのか(違)。時折挟まっていた屋外での撮影は漫画10DANCEの聖地だそう。これはファンの聖地巡りは必死ですね。きっと愛好家の誰かがここでPV作るのではと睨んでいる。何しろこれまでのリア10でずっとこのカップル固定なので、帝王、王子の愛称もすっかり定着しました。
高木×関根組
身長差が攻守を決定付けている。もはや他の設定で見ることができないカップルです。前回Vol.3は割とハッピーだったのに、前々回Vol.2.5の悲恋設定が今回は復活?ちなみに2.5ではペアリングかとファンが騒然とした指輪は実は外し忘れだったらしいんだけど、今回はちゃんと意識してぶっ込んできたなと画面の前でニヤニヤ。悲恋を乗り越えて仲良くなったのに、また心ならずも別れが訪れているのかと、繋げて妄想するとストーリー爆誕。誰か書かせてください、原稿料要りませんから。
瀬内×増田組
Vol.1とVol.2.5のカップル復活。振付のエッセンスはVol.3を踏襲か?なにせ増田先生が最初に見つめていたスマホの画面は、仲良しツーショットだったもんね。画面に何が写ってるのか、ミラーリングででっかいTV画面に映して一時停止してみましたよ。リモートの良きところ、感謝感謝。Vol.3もスマホを見つめるところから始まるんだよねー。Vol.2では瀬内×加治屋、Vol.3では岡本×増田だったんですよね。しかも、今回Vol.2で組んだ加治屋先生は岡本先生と組んでいる。三角関係?四画関係?大好物ばっちこい。これもストーリにして誰か書かせて……以下同文。ヨージヤマモト二人で買い物してるくらいだから、なんだかこの二人磐石な気もします。カップルバランス非常に良い。きっと瀬内先生がぐいぐい行く方。
岡本×加治屋組
加治屋先生は瀬内先生→東海林先生→岡本先生と変遷を辿っていて、ストーリ上は非常に興味深い。多分、加治屋先生の行きつけのバーとかがあって一人で飲んでる実は気遣い屋さんで人見知りの加治屋先生に、みんなが次々にやられてしまう。表面上は仲良くしてくれるのに、最後の最後でなかなか落ちないの。多分どのカップルもくっついてなくてみんな片想いなのでは(オール妄想)。
……以上、妄想に満ちた感想でした。ちなみに女性だけの群舞も素敵。
ここからは真面目に書きますが(いや別に上記も不真面目だというわけでは)、『10DANCE』にあやかり、男性同士のカップルをクローズアップしたショーですが、
「男性同士だからといって、いつもの踊りを変える必要はない。踊りの相手が男性なだけ。しっかり相手を見て踊ってほしい」
というのがショーの監修を行なっている下田藍先生のコンセプト。元々ショーなどの経験が豊富で、競技の固定カップル以外で踊ることに慣れているダンサーが多いこともあり、競技会では見られない独特の世界観を楽しむことができます。
イベントの最後では井上佐藤先生のプチ原画展が行われ、複数回コミック片手に見比べながら読むなど、リモートならではの楽しみ方で鑑賞することができました。
厳しいご時世だからこそ、こんな時にできる最大限の工夫が詰まったイベントだったと思います。次回は是非またリアルイベントの場で、直接ダンサーとファンが触れ合うことができるといいですね!