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ニュース1/19 JDC浅草ダンスフェスティバル<競技会レポート>

競技会 2020/01/27

1/19 JDC浅草ダンスフェスティバル<競技会レポート>

1月19日(日)、JDC東部における令和二年初の競技会「浅草ダンスフェスティバル」が開催されました。
1月21日~23日、United Kingdom Open Championships、通称「UK選手権」の開催に伴い渡英している選手が多く、プロフェッショナル部門出場約50組とコンパクトな大会でしたが、その分、ファイナル入りを狙って熱い戦いが繰り広げられました。
オープン戦両部門とも、若手選手の初優勝というフレッシュな結果になりました。

オープン戦・ボールルーム部門


オープン戦・ボールルーム部門の優勝は、東部の試合で好成績を出し続けている寺門駿・佐々木彩香組でした。

優勝 寺門駿・佐々木彩香


「本日は応援誠にありがとうございました。令和二年の初戦での優勝、本当に嬉しいです。これからインペリアルチャンピオンシップとアジアオープンも控えていますので、次回も応援に来ていただけたら大変嬉しいです」(寺門選手)
「今日がシーズン初めということで、2月以降も競技会が続きます。たくさん練習しますので、応援宜しくお願いいたします」(佐々木選手)

ちなみに準優勝の浜崎選手とは、東京理科大学舞踏研究会の先輩・後輩の間柄とのこと。浜崎選手は悔しさを滲ませつつも、ワンツーフィニッシュを決めたことを2カップルが喜び合っているのが印象的でした。

2位 浜崎裕章・伊東夕奈



3位 高柳克久・升本真実




優勝 寺門駿・佐々木彩香
2位 浜崎裕章・伊東夕奈
3位 高柳克久・升本真実
4位 穐吉康典・穐吉裕子
5位 田原健二・上脇友季湖
6位 阿野翔太・高橋美樹

オープン戦・ラテン部門


オープン戦・ラテン部門は、カップル結成一年半という短期間で井上・浅場組が初優勝に輝きました。

優勝 井上拓也・浅場春佳


「組んでちょうど一年半くらい経って、ここまでいろいろあったんですけど……もう、とにかく嬉しいです。それだけです! ありがとうございます!!」(井上選手)
「まさか優勝できるとは思っていなかったんですけど、一日一日練習とトレーニングに励んで、これからも自分たちのダンスを作り上げていきたいと思います」(浅場選手)

井上選手は浅場選手とカップル結成後、ケガに泣かされ、リハビリを続けながらコンスタントに試合に出場してきました。この浅草ダンスフェスティバルではコンディションが良く、カメラに突進する勢いで素敵なダンスを披露してくれました。
※後で謝りに来てくださいましたが、カメラへのアピール、本当に嬉しいです。これからも、ガンガンお待ちしてます(笑)!

2位 須藤将史・徳永留果



3位 長谷川裕紀・綿引ゆり杏




優勝 井上拓也・浅場春佳(トゥインクルスターとダブル優勝)
2位 須藤将史・徳永留果
3位 長谷川裕紀・綿引ゆり杏
4位 松岡佑紀・齊藤ひかる
5位 田原健二・上脇友季湖
6位 勝野出・浅海愛(中部所属)

さて、今回の競技会ではジャッジによる講評が行われました。

ボールルーム部門講評:福士徳有己先生


ダンスはミュージック・ムーブメント・シルエットのトータルバランスが大事です。動きはいいけど音楽を外していたり、音楽は合っているけど上半身がそっくり返ってシルエットが悪かったり、そういうことのないようにバランスよく練習してもらいたいと思います。
上のクラスになってくると、さすがにどの要素もお上手だなあと感じる選手が増えてきますが、中には必死さが見えてしまったり、あまりにもスピード重視だったりする選手が見受けられました。人間なので、いい時もあれば悪い時もあります。野球だったら3割で打撃の神様と言われますが、ダンスは5割でもダメで、7−8割いろいろな要素がコンスタントに出せるような練習が必要かなあと思います。
最後に、みなさんと一緒にダンスを通して「いい人生」を楽しみたいと思いますので、今後とも一緒に頑張っていきましょう。

ラテン部門講評:早川午朗先生


まずは講評というよりお願いなんですけど、背番号を僕たちジャッジに見せてください。ラテン部門ではずっとフロアの同じところで踊っている選手が目立ちました。中にはこ〜〜〜——————やって歩いて(フロアの反対側に回り込む早川先生)確認した選手もいました。ということは、反対側のジャッジには見てもらえるチャンスが少ないということで、勿体無いですよね(ジャッジの先生も、場所を変えるなど工夫されているそうです)。
予選毎に踊る場所を変えるとか、ルーティンを工夫するとか、ラテンでもフロアクラフトをもっと意識したほうがいいと思います。
もう一つ気になった点は、やはり音です。まず、カウントを外している選手は、外さないように練習してください。シニアの選手は、落ち着いてちゃんと音を取っている方が多かったです。ところが、若い選手の中には「あれ、ちょっと元気すぎるかな?」「うーん、勢いで走っちゃってるかな?」「合ってはいるけど、音が圴一すぎるなあ」と思う選手が見受けられました。
上手く見える人は、やはり音に余裕が感じられるものです。その辺りをもうちょっと気をつけて、音の緩急を研究してみてください。

審査員の目線から見た選手への忌憚のない意見に、選手も観客も聞き入っていました。シーズン初めにこのような視点を持てることは、各選手の今後に大いに影響するのではないでしょうか。

また、併催競技会の結果は以下の通りです。

トゥインクルスター・ボールルーム部門



優勝 浜崎裕章・伊東夕奈
2位 阿野翔太・高橋美樹
3位 畠山貴弘・沼田有加里
4位 加藤透・加藤あい
5位 荒木康孝・金瀬友子
6位 小國貴信・和田奈那美

トゥインクルスター・ラテン部門



優勝 井上拓也・浅場春佳(オープン戦とダブル優勝)
2位 田原健二・上脇友季湖
3位 櫻井美規雄・久門瑞季
4位 中田賢・杉原瑠衣
5位 飯田満之・松浦茜
6位 齋藤清継・池田奈智

DN級・ボールルーム部門



優勝 長谷川裕紀・綿引ゆり杏
2位 松岡佑紀・齊藤ひかる
3位 中島裕顕・島田みちこ
4位 稲田雅史・鈴木洋子

DN級・ラテン部門



優勝 中田賢・杉原瑠衣

写真・文/賀曽利奈穂

この記事はTNKS情報発信サイト「TNKSメディア」にも掲載されています。
http://media.tnks.net/blog/competition-report/

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