9月14日、講談社・講堂で行われたイベント「リアル10DANCE舞踏会」のレポートの続きです。
今回は各公演の共通プログラム「オープニングショー」「ダンス体験会」「社交ダンス競技会観戦体験」「男性ペアを中心としたショー&撮影会」の模様をレポートします。
前回、その1の記事はこちら
https://odoribiyori.com/news/20190919-4243/
共通プログラム
1.オープニングショー
ショーの全演目は下田藍先生や上脇友季湖先生が監修し、それぞれの演目に参加する各ダンサーに振付を依頼する形を取っています。
オープニングショーの振付は加治屋先生。下田先生からの依頼内容は、
「男女ともにスーツ、フラメンコのイメージで。ダンサーは眼鏡着用」とのこと。(全員眼鏡だと、スピンで飛びまくるからと却下されました by下田)
たしかにこれは萌える!
客席からはショー開始早々大きな歓声が上がりました。
2.ダンス体験会
ダンス体験会は、ホールドやルンバウォークなどの漫画にも登場する基本的な動きをダンサーに解説してもらい、実際に参加者の皆さんに体験してもらおうというコーナーです。
共通プログラムとは言っていますが、ニューヨークが入っていたり、チャチャチャやサンバが入っていたりと、実は各公演で少しずつ内容が異なります。
またスタンダード専門のダンサーがラテンを踊ったら?など、『10DANCE』の杉木と鈴木を彷彿とさせるような体験内容も含まれます。
ホールド体験では、立ち見席となっている2階席に一部のダンサーが足を運ぶなど、会場全体に痒いところに手が届く気遣いを見せていました。
何より素晴らしいと感じたのが、何回か当イベントに足を運んでいるファンが、尻込みする初参加のファン・後列の前に出にくいファンの方々に声をかけ、ぜひ社交ダンスを楽しもうと声を掛け合っていたことです。
3.社交ダンス競技会観戦体験
全ダンサーが各種目2〜3組ずつ登場し、競技会と同じ形式で観戦いただくショーです。
開始前に、静かに見なくても構わないこと、むしろ声援がダンサーの何よりの力になること、背番号や名前を呼んでほしいことなど、観戦の仕方を毎回説明するのが恒例となっています。
そのせいか、通常の競技会以上の盛り上がりを見せ、回を増すごとにダンサーたちの踊りも白熱したものになっていきます。
筆者は初見の方の近くで撮影を行っておりましたが、
「一つのフロアで複数名踊っていてぶつからないのか?」
という質問がありました。
ぶつからないように、フロアの空いたところを探して自分の踊りを全うするのも「フロアクラフト」という技術の一つ
通常は10組前後のカップルが一つのフロアで踊る
と聞いて、ダンサーの技術の高さに感心されていたようです(ドヤッ)。
4.男性ペアを中心としたショー&撮影会
公演の最後は待ちに待ったプロショー。以下8曲で構成されました。
※カップル名は50音順
#1 オープニングショー Trailer Song
#2 男性群舞 Mary Poppins Overture(ショーダンス)
#3 女性群舞 Lady Marmalade
#4 サンバ Copacabana 加治屋・東海林組
#5 ジャイブ Fever 関根・高木組
#6 メドレー City of Stars 西尾・本池組
#7 ルンバ I Know Him So Well 岡本・増田組
#8 ファイナルショー Libertango(全ダンサー・S公演はアクセル・アナ組)
『10DANCE』にあやかり、男性同士のカップルをクローズアップしたショーですが、
「男性同士だからといって、いつもの踊りを変える必要はない。踊りの相手が男性なだけ。しっかり相手を見て踊ってほしい」
というのが下田先生のコンセプトだとか。元々ショーなどの経験が豊富で、本来の競技の固定カップル以外で踊ることに慣れているダンサーが多いこともあり、競技会では見られない独特の世界観を楽しむことができます。
ショーの後はファン向けの撮影会も行われ、盛況のうちにイベントの幕を閉じました。
次回の記事では、各公演のスペシャルプログラム「井上佐藤先生ご登場」「溝口彰子先生の『10DANCE』徹底解剖」の模様を詳報します! お楽しみに!
続きの記事はこちら
https://odoribiyori.com/news/20190921-4278/
文/
賀曽利奈穂
写真/
山内一弘