
1. フット(Foot):足全体。略語はF。英語の複数形はFeet。
2. トウ(Toe):足の指。略語はT。
3. ボール(Ball):足の指の付け根を指します。略語はB。
4. ヒール(Heel):かかと。略語はH。
5. インサイド・エッジ(Inside Edge):「内側のへり」のこと。用語としてはタンゴに多く使われ、例えば足の内側全体を使う「インサイド・エッジ・オブ・フット(〜 of Foot)」、ボールの内側を使う「インサイド・エッジ・オブ・ボール(〜 of Ball)」と言う風に使われます。インサイド・エッジはスピードや回転を急激に抑えるブレーキの役目として使われたり、膝を閉める動作に使われたりします。略語はIE。
6. アウトサイド・エッジ(Outside Edge):意味は「外側のへり」。例えば「アウトサイド・エッジ・オブ・フット(〜 of Foot)」は足裏の外側部分をいいます。テキストにはほとんど出てきませんが、技術講習会で詳細な足の使い方の説明に出てきたりします。略語はOE。
7. インステップ(Instep):足の甲
8. アンクル(Ankle):足首、くるぶし
9. ホール・フット(Whole Foot):足裏全体を一度に床につける動作に使われます。略語はWF。ホールは英語で「全部、まるごと」の意味。
足の雑学
・日本語では手の指も足の指も「指」と言いますが、英語圏の人たちは「指(フィンガー)」は手の指だけに使い、足の指(トウ)と区別しています。バレエのトウシューズもこの語から来ています。
・ボールそのものは手足の親指の付け根部分を指し、野球のボールと同じ綴りで「腫れる」が原義。一方、ボールルームのボールは「踊る、跳びはねる」が原義の古い仏語(baller)からきています。
・ヒールには「悪人、悪役」の意味もあります。語源としては、かかとが体の部位で一番下にあるところから、「最低」の意味合いで使われているのではないかという事です。
・タンゴ・ポジションになるとき、日本語では「右足トウを左足の<土踏まず>まで引く」と言いますが、英語では「インステップまで」と表現します。
・英語の「叔父さん」も足首と同じアンクルですが、綴りは <uncle> で発音も少し違います。スタンダード種目の練習で「膝を曲げて!お尻を落とさないで!」と注意されるとき、「膝ではなく足首を曲げる」と考えると問題が解決するときがあります。足首を曲げるとお尻がヒールの真上に来るからです。