2022年6月12日(日)、獨協大学にて「第109回東部日本学生競技ダンス選手権大会」のスタンダード部門が開催されました。
1日目に続き開催された2日目の東部大会(通称:春東部)はフォーメーションの部も行われ、周囲の応援にも一層熱が入っている様子でした。
今大会は両日ともに予選からマスクを外してもOKで、選手たちからは(競技時に)マスクをしなくてもよくなったのがうれしい、(踊るのが)楽になったなどの声も上がっていました。マスクを着用していると表情が見えづらいので、生き生きとした選手たちの表情がしっかり見られて嬉しかったです。
なお二日間を通して感染症の対策がしっかりとされており、試合が終わったらすぐに生徒を帰宅させるなどの配慮もされていました。
今回フォーメーションの部で優勝した電気通信大学のFMチーフの天井さんと、ワルツの部とスローフォックストロットの部でW優勝した慶応義塾大学の宮﨑・大澤組にインタビューをさせていただきました。
【電気通信大学フォーメーション:グレイテストショー】
◇大変だったところ
今年1月からフォーメーションの練習を始めようとしましたが1.2月にコロナが流行り、部内でクラスターが起こったりと、2月いっぱいまで活動できませんでした。その後、練習を開始できたのが3/23で、FMの大会がある4/17の東都戦(六大学を除く関東ブロックの大会)まで3週間ほどしかない状況でして…。しかも4年生がごっそり卒業してしまい、3年の代はコロナ直撃で人が少なく、半分のメンバーが2年生で、ラテン専攻の子たちも混ざっての練習をすることになってしまいました。
2年生はタンゴとスローの練習ができていなく、(FMの曲を)最後まで踊るのが難しい…という危機的状況でしたが、強化練習を行い、1日5時間ぐらい猛特訓に加え、通常の練習も週5日練習に取り組み、ようやく形になって、今日を迎えました。
優勝という結果が残せて本当に良かったです。
◇今後の大会への抱負
「グレイテストショー」を最初に作った代も卒業して抜けてしまい、先輩たちからこの演目を引き継いでいますが、東都規模では勝てているのものの、全日本ではまだ一回も優勝できたことがありません。全国大会では毎年「ライオンキング」を披露する大阪大学がずっと優勝をしているので、今年は大阪大学の連覇を阻止して、僕たちの「グレイテストショー」が優勝できるように残りの期間頑張っていきたいと思います!
グレイテストショーを披露する電気通信大学フォーメーションチームのみなさん
【慶応義塾大学 宮﨑亮太・大澤栞組】
◇大変だったところ
私たちは4種目戦では上位に上がることが多かったのですが、単科戦では3年生の時から苦戦していて、種目ごとの特徴を表現するのが苦手でした。まだ改善中なのですが、優勝につなげることができてよかったです。
◇夏全への抱負
4種目戦は自分たちも自信があるので、優勝する気持ちで頑張りたいと思います!
フォーメーションは人数を集めて時間を合わせて練習するのも大変なのに短期間で仕上げた電気通信大学のみなさんには脱帽です! 連覇中の関西代表の大阪大学「ライオンキング」を打破してぜひ全国優勝を目指してもらいたいですね!
また、夏の全国大会は4種目総合戦になるので、4種目を得意と自負する宮﨑・大澤組の活躍にも期待です!
ワルツとスローフォックストロット<スタンダードの部>
優勝 慶応義塾大学・お茶の水女子大学 宮﨑亮太・大澤栞
ダンゴ<スタンダードの部>
優勝 新潟大学 山内藍・安藤史夏
クイックステップ<スタンダードの部>
優勝 東京農業大学 倉科翼・府録明河
フォーメーションの部
優勝 電気通信大学「グレイテストショー」
写真・文/立花真理子