おどりびよりロゴ

 

ニュース<特別企画>一着のドレスが出来上がるまで

インタビュー 2019/07/17

<特別企画>一着のドレスが出来上がるまで

一着のドレスが出来上がるまでには、様々なストーリーがある。

今回は特別企画として、全日本ファイナリストとして世界でも活躍する遠山恵美選手のドレスが出来上がるまでのストーリーを、クリスアンクローバーの担当デザイナーKushy・Jutlla(クッシー)に綴ってもらいました。


Kushy Jutlla (クッシー)
1991年生まれの出身はイギリスのリーズ、ヨークシャー。アートとテキスタイルを中、高校時代に勉強し、その後ファッションデザインをハロゲート大学で専攻。クリスアンクローバーのデザイナーとして数々の名選手のデザインを担当。名前を少し挙げるとナターシャ、モニカ、タニア、エブジェニイ、ミア、イザベラ、エミ、アリサ、エナ等々、、
座右の銘は
Life is too short to wear boring clothes!
「人生は退屈な服を着るには短すぎる」



一着のドレスが出来るまでのストーリー
「EMIのドレスが出来るまで・・・」


「そろそろブラックプールのドレスを作らないと!」
と思ったEMIはクリスアンクローバーのカタログを開く。
彼女は日本のトップダンサー。
年間で数十着ものドレスをフルオーダーで作れるのも「羨ましい」と思われる反面、毎回新鮮さが必要だろう。
ドレスのデザインは決して「ダンス界」からだけではなく、トップブランドの最新のデザインを掲載した雑誌やSNSからインスピレーションを受けるという。

今回のドレスはブラックプール、そして国内最高峰の試合日本インター用である。

「自分のドレスはこうである」という主観にとらわれているつもりはないそうだ。
時には私にゆだねることも必要だ。
私とEMIは目に留まった淡いクリーム色のカラー。
新色「バタークリーム」を選ぶことにした。

今年はこれで勝ちに行く。

SHINとEMIがクリスアンクローバーのドレスを着ることを決めたのは1年前。
私とEMIは良い化学反応を起こした。
ドレスメーカーをクリスアンクローバーブランドにしたことで、また新しいSHINとEMIが生まれたのだ。
ややもすれば地味になりかねない薄い色でもEMIは着こなせる。
「日本人だから」という既成概念にはまらない女性。
厚みのあるボディと高い身長。柔和な表情は周囲まで明るくさせる。

そんなダンサーだ。



デザインの案を出したのは私。
デザイン画が出来るとすぐイメージする、ブラックプールでのEMIを。
誰かに言ったら反対されかねない淡い色だ。
しかし、私達はそれぞれお互い異なる好みを持っておりそれが似合う色にも影響を与えている。身に着けている色に自信があり、それが気に入っていればどんな色でも似合うはず。
今年その色を選んだことには意味があり、そのことに自信を持つべき。

そして、EMIの好みである、胸からお尻のボディラインを見せるシンプルなデザインを基に、ボディには最高級スワロフスキーを存分に付けた。
今回のドレスの大きな特徴はスカートの全面に「プリーツ」を使ったことであり、手に付けるフロートはその場でワタシがフリーハンドで切った。

こうしてまた一つのドレスが出来上がった。







日本のトップダンサーであるEMIがこの色・このドレスを着ることでダンス界に影響を及ぼすことは容易だ。
私はその担い手としてこれからもドレスを作っていく。



企画協力/クリスアンクローバー

おどりびよりでは、ダンス関連のニュースを募集しております。

ニュース掲載をご希望の方は、こちらのフォームからご連絡ください。