今回で第5回を迎えるJDCカップは、JDCの3大大会※の中でもアジアクローズド選手権、つまりJDCの国内ナンバーワンを決める大会です。全国各地からJDCが誇るトップ選手が集まり、JDCチャンピオンの座を目指して戦います。
第1回は仙台、第2回は大阪、第3回は九州、第4回をまた仙台と各総局の持ち回りで実施され、節目となる第5回は中部総局の元、ロワジールホテル豊橋で開催されました。会場は満席、中部の熱いダンス事情も記事の中で触れたいと思います。
※JDC3大大会:アジアオープンダンス選手権・ジャパンオープンダンス選手権・JDCカップ
JDCカップ選手権・プロボールルーム部門
昨年の統一全日本選手権で第4位に輝き、国内の主要な大会のファイナリストである森脇組が順当に優勝を果たしました。中部の選手としては、地元の熱い声援を受けて、松岡組が入賞しています。
森脇組「何回優勝しても、JDCチャンピオンのタイトルは格別なものです。ますます精進して頑張りたいと思います」
2位の西尾浩一・下田藍組
優勝 森脇健司・的場未恭(東京)
2位 西尾浩一・下田藍 (東京)
3位 田中孝康・加藤美智子(東京)
4位 柴田悠貴・松原麻美(兵庫)
5位 松岡憲昭・松岡有紀(愛知)
6位 亀川隆史・新保伊央(東京)
JDCカップ選手権・プロラテン部門
2019年のアジアオープンダンス選手権において、惜しまれつつ引退した瀬古薫希・知愛組の後、誰がJDCチャンピオンとなるのか注目を集める戦いとなりました。勝負を制したのは鈴木佑哉・原田彩華組。
鈴木組「4年前にプロデビューをしたのも愛知県で、また1つの転機を迎えた場所が愛知県となり、自分たちの中でご縁を感じています」
若きチャンピオンの誕生に、会場からは惜しみない拍手が贈られました。
2位の瀬内英幸・斎木智子組
優勝 鈴木佑哉・原田彩華(千葉)
2位 瀬内英幸・斎木智子(東京)
3位 村田雄基・麻里亜(東京)
4位 辻翔平・辻真理子(大阪)
5位 金谷仁・川﨑智予(京都)
6位 杉澤賢・和泉元美典(京都)
中部総局ダンス事情
さて、私事ではありますが、今回取材・撮影させていただくにあたって、筆者が昔習っていた先生が愛知で経営されているお教室に遊びに行ってきました。
パーティー前のお教室は活気にあふれていて、それだけでも中部において社交ダンスが盛んであることを彷彿とさせます。
新海晋也・きみ子先生「お教室を開いて6年になるのですが、熱心に通ってくださる生徒さんがとても多いです」
とのこと。
JDCカップの客席も満席で、各先生の熱い応援団ができていました。
特に、現在は主に東部で活躍中ですが、プロラテン準優勝の瀬内・斎木組の瀬内先生は地元が愛知。その応援団は、約80名にもなったそうです。
会場に飾られた瀬内・斎木組の横断幕
また、アマチュア競技会は少数精鋭といった様相を呈しており、中部は学連が盛んだとのこと。オープンボールルームの出場組数は17組、ラテンの出場組数は8組。いずれも年齢層が若く、継続的に続けている選手が多いのだそうです。
一時期は中部で活躍後、東部に出て行く選手が多かったようですが、最近では地元で頑張る選手が多く、中部に活気をもたらす一因となっています。
各総局の空気は、足を運んで見なければわからないもの。社交ダンス界の中でも殊更に活気を感じると、嬉しいものですね!
併催競技会の結果は以下の通りです。
ライジングスター・プロボールルーム部門
寺門駿・佐々木彩香(東京)
浜崎裕章・伊藤夕奈(東京)
金子貴也・板谷明穂(大阪)
阿野翔太・高橋美樹(東京)
中嶋康人・中嶋藍香(福岡)
野田幹也・広瀬真名(愛知)
ライジングスター・プロラテン部門
吉田隆三・川上陽子(愛知)
長谷川裕紀・綿引ゆり杏(東京)
井上拓也・浅場春佳(東京)
林祐丞・林まみ(福岡)
井口裕樹・田中智津子(熊本)
池冨勇輝・上野景子(愛知)
写真・文/賀曽利奈穂