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社交ダンスの種類

大きく分けて2種類、ボールルーム(スタンダード)とラテン(ラテンアメリカン)があり、次の5種目ずつに分類される。

ボールルーム(スタンダード)




・ワルツ
3/4拍子の音楽。「ダンスはワルツに始まりワルツに終わる」とも言われているほど人気の踊り。

・タンゴ
歯切れの良い4/4拍子(2/4拍子)の音楽 。ワルツ同様に人気の高い踊りで、「アルゼンチン・タンゴ」と区別する意味で「コンチネンタル・タンゴ」とも言われている。

・スローフォックストロット
ゆっくりとした4拍子の音楽。日本では「スロー」と略すことが多いが、海外では「フォックストロット」と言う方が多く見受けられる。

・クイックステップ
テンポの良い4/4拍子の音楽。クイックステップはスローフォックストロットから分かれた踊りで、「クイックフォックストロット」と呼ばれたこともあった。

・ヴィニーズワルツ
軽快な3/4拍子の音楽。1700年代の後半に南ドイツで作られ、農民たちがレントラーと呼ぶ速いテンポで回転する踊りが1800年代にヨーロッパとアメリカで広がったものと考えられている。


ラテン(ラテンアメリカン)




・チャチャチャ
4/4拍子の音楽で、1分間に30小節くらいの速さで演奏される。チャチャやトリプルマンボと呼ぶこともある。ルンバと同じステップを共通して使うことができるが、歩数の違いや、チャチャチャのほうが明るく遊びに溢れた踊りをする。

・サンバ
4/4拍子の音楽で、強いダウンビートのあるブラジル音楽で1小節に48〜56小節くらいの速さで演奏される。サンバはブラジルで発生し、国の踊りになっている。

・ルンバ
4/4拍子のバラード形式で、1分間に28小節くらいのゆったりとしたテンポで演奏される。ワルツやタンゴと共に、とても人気の高い踊りである。

・パソドブレ
4/4拍子の音楽。元来男性がマタドール、女性がケープを表現する踊りだったが、今では牛などの役を演じるようになり、フラメンコなどの動きも多く含まれている。ダンスそのものはフランスで発祥したが、音楽はスペインで発達した。

・ジャイブ
4/4拍子の軽快にスイングする音楽で、1分間に42小節くらいの速さで演奏される。ジャイブの元の踊りはジタバグ(現在のジルバ)で、アメリカからイギリスに渡り、アクロバチックな要素が取り除かれ、技術面に磨きをかけた踊りとなった。

これらが競技会で踊られる10種目で、ほかにジルバ、ブルース、マンボといったパーティで踊られる種目もある。


他の主なペアダンス


・ブレイキン
ブレイクダンス(breakin')はオールドスクール・ヒップホップに分類されるストリートダンスの一つ。 日本語ではブレイクと略されたり、原語のブレイキン(breakin')とも呼ばれる。

・アメリカンスタイル
アメリカンスタイルにはアメリカンスムーズとアメリカンリズムがあり、スムーズにはワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、ヴィニーズワルツが、リズムにはチャチャチャ、ルンバ、マンボ、サンバ、イーストコーストスイング、ウエストコーストスイング、ボレロ、メレンゲが含まれている。スムーズではボールルームダンスと同じくベーシックステップと技術が用いられるが、パートナーとつねにボディコンタクトをする制限がないため、踊りにバリエーションをつけられる。基本的にヨーロッパのボールルームダンスと同じ音楽が使われる。

・サルサ
1960年代後半、ニューヨークのプエルトリコ人たちによって生み出されたといわれるクラブ・ダンスのひとつ。世の中にはマンボとサルサは同じだという意見も違うという意見もあるが、共通するステップはたくさんある。

・アルゼンチンタンゴ
バンドネオンが用いられることが特徴である。また、非常に鋭いスタカートでリズムを刻むにも関わらず打楽器を欠く。またバンドネオンなしのピアノと弦のみの演奏もある。

【参考文献】
「熱心なダンサーへ贈る 読むダンス用語集」(発行:白夜書房/著:神元誠・久子)