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数字で知る社交ダンス

社交ダンス人口は推定100万人


社交ダンス人口には諸説ある。
総務省による社会生活基本調査では、趣味・娯楽について過去一年間の行動実績と日数を調べており、2011年の調査では、「洋舞・社交ダンス」の参加人口は194万人と推定されている。

また、レジャー白書では日本人の余暇活動を調査しており、2013年の調査では「洋舞・社交ダンス」が推定150万人とされている。

ただ、社交ダンス人口の高齢化の影響もあり、ここ近年は減少傾向に。

それでも、社交ダンス単体でも100万人程度は推定ができ、依然として人気の高さが伺える。

【参考文献】
社会生活基本調査 総務省 2011年
レジャー白書 公益財団法人日本生産性本部 2013年

 

社交ダンス教室数は全国約2500軒・トップは東京都


社交ダンスを習うことができる教室数は、社交ダンス情報ポータルサイトLET’S DANCEの掲載数によると、2018年10月現在全国2,500軒弱である。
都道府県別の内訳は以下のとおり。

◆北海道156

◆東北251
青森県45
岩手県33
秋田県38
宮城県51
山形県35
福島県49

◆関東地方948
東京都333
神奈川県180
千葉県123
埼玉県127
群馬県58
栃木県64
茨城県63

◆甲信越・北陸169
新潟県51
長野県39
山梨県21
富山県29
石川県20
福井県9

◆関西323
大阪府142
京都府68
滋賀県12
兵庫県76
奈良県14
和歌山県11

◆中国79
鳥取県9
島根県6
岡山県19
広島県20
山口県25

◆四国66
香川県16
徳島県19
高知県15
愛媛県16

◆九州・沖縄221
福岡県92
佐賀県5
長崎県17
大分県24
熊本県31
宮崎県15
鹿児島県17
沖縄県20

【出典】
社交ダンス情報ポータルサイトLET’S DANCE 2018年10月末現在

 

社交ダンス全国パーティ開催数


月刊ダンスビュウ(発行:モダン出版株式会社)では、月刊誌及びウェブサイトにパーティ情報を掲載している。
これによると、東京近郊と大阪周辺だけで、毎月公民館・コミュニティセンター・ホールなどで開催されているパーティは約2,500件。

その数字をふまえ、ホテルなどで開催されている教室主催のパーティなども含めると、おそらく毎月1万件以上のパーティが開催されている模様。

いわゆるパーティーを楽しむ社交ダンス愛好家というのは、予想以上に多いのではないだろうか。

【出典】月刊ダンスビュウ

 

社交ダンス競技人口


社交ダンスの競技人口を考えるためは、アマチュア、プロフェッショナル、学生の3つの部門から割り出さなければならない。(注)

まずアマチュアについて、社会人など学生以外のアマチュア競技選手の大多数が会員となるJDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)の競技選手数が、2015年12月時点で1万8千人と発表があった。
それにJBDF(公益財団法人 日本ボールルームダンス連盟)やJDC(公益社団法人 日本ダンス議会)、JCF(日本プロフェッショナルダンス競技連盟)など他団体が主催するアマチュア部門も含めると、2万5千人程度と推定される。

次にプロフェッショナルについては、ABDC(全日本プロフェッショナル競技ダンス選手会)の会員数が2016年11月時点で2,078人と公表されている。
ABDCに加盟していないプロフェッショナル団体である、JPBDA(日本プロフェッショナルダンススポーツ協会)やJDSF-PD(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟プロフェッショナル部門)も含めると、全国でおそらく2,200〜2,500人程度になるだろう。

最後に学生の競技選手については、大部分の競技選手が大学のクラブ活動である全日本学生競技ダンス連盟に加盟しており、約3,000人が加盟しているとサイトにて発表している。

全体を総合しても、競技ダンサーと言える人々の人口は3万2千人強。社交ダンス愛好家の人口が100万人程度であることを考えると、競技ダンサーはほんの一握りの存在と言えるのかもしれない。

(注)JDSFでは、「アマチュア/プロフェッショナル」ではなく、本来は「GD(ゼネラルディビジョン)/PD(プレミアディビジョン)」の名称分けをしていますが、このページでは説明を簡略化するため、「アマチュア/プロフェッショナル」と記載しています。

【出典】
JDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟) 資料
ABDC(全日本プロフェッショナル競技ダンス選手会)ホームページ
全日本学生競技ダンス連盟ホームページ

 

プロフェッショナル競技選手の年齢層


プロフェッショナルの競技選手の年齢層を考えるにあたり、ABDC(全日本プロフェッショナル競技ダンス選手会)のホームページに直近の参考数字がある。

この資料の中で、E-JBDF(一般社団法人東部日本ボールルームダンス連盟)とTNKS(東部日本競技ダンスプロフェッショナル選手会)、つまり東部の選手合計1,089名の年齢別グラフが記載されている。

東部の選手の中で、2018年現在の最多人数は1978年生まれの40歳で65名。次いで多いのが、1980年生38歳の59名。最多世代は35~39歳の22%、若手である24歳以下の選手は3%である。
プロフェッショナルとしての選手生活をスタートする人に多いケースとしては、学連卒業後のターンプロがある。そもそもプロになるのが20代以上の選手であり、その上で新たな選手の流入が少ないという状況が高齢化の一因として考えられる。

今後、選手人数の減少が予想され、競技ダンスの隆盛のために決して楽観視出来る状態ではない。
この現状を打破するために、ダンス界全体で色んな手を模索しなければならないだろう。

【出典】
ABDC(全日本プロフェッショナル競技ダンス選手会)ホームページ