※コロナウィルスの影響により活動スケジュールが変更されている可能性がございます。サークルへ行ったみたい方は事前に問い合わせるようにお願いいたします。
デュオダンスサークル(2020年2月現在)
会員数:約1,000名以上
活動エリア・場所:池袋、渋谷、高田馬場、日暮里、大塚、六本木、生田、大船、横浜東戸塚、吉川(10ヶ所・16クラス)
活動日:日曜日を除く毎日
時間:活動場所によりますので、お問い合わせください。
会費:一回1,500円(入会金1,000円)
連絡先:
HP:
http://duodancecircle.com
Eメール:
duodancecircle@gmail.com
まずサークルの情報をいただいて驚いたのは、なんと1,000人を越える会員数です。正式に「デュオダンスサークル」という名称で発足したのは2015年ですが、主催のJDC現役A級競技選手、須藤将史先生がターンプロした頃から連綿と続いており、その歴史は少なくとも10年以上になるそうです。
活動地域も、池袋、渋谷、高田馬場、日暮里、大塚、生田、六本木、大船、東戸塚、吉川と都内各所、神奈川県や埼玉県まで広範に広がっており、毎晩のように例会が行われています。各地で教えているのは、教授経験の豊富なプロの先生方で、内容の質の高さも魅力です。クラスは初級・初中級・中級とレベル分けされており、バレエクラスやラテン専科などの特徴的なクラスも設けています。デュオダンスサークルの会員であれば、どの地域のどのレベルのサークルに参加してもOKで、中にはカップルレッスンも含めると週5、週6で通っている会員も少なくないそうです。
以下は、どのようにこの巨大なネットワークが出来上がったのか、須藤先生へのインタビューです。
Q.とにかく会員数の多さに驚きますね。
A.
大きなサークルを作ろうと思って始めたわけではないので、こうなって僕自身が一番ビックリしています。会員数の多さもさることながら、みんな仲良く和気藹々とやっていてくれているのが一番嬉しいことです。先輩の会員が初心者の面倒を見てくれたり、例会の最後のフリータイムにお互いに教えあったりしています。各所のサークルに拠点のリーダーがいるのですが、それもみんな自主的な立候補で、練習のレポートを書いてくれたり、動画を撮影して共有してくれたり活躍してくれています。
Q.そもそも、どのような意図でサークルを始められたのでしょうか?
A.
僕はアマチュアの競技ダンスから社交ダンスを始めて20年以上になりますが、愛好家自体が減っていることを実感として感じていました。特に競技のフロアは自分が育ってきた場所で愛着があったので「このままではいかん!」と危機感を感じ、ターンプロしてすぐに自身が主催するダンスサークルを作りました。
あの当時は、アマチュアの有志がサークルを主催してプロの講師を招くことはあっても、プロ自らが主催するサークルは少なかったんじゃないんでしょうか。サークルという形式は取っているけど、レッスンの部分は団体レッスンに近いです。きちんと教授術を持ったプロが「ちゃんと」教えて、正確な技術を身につけてもらって、なんなら競技にもバリバリ出場してもらうことがコンセプトです。その主旨に賛同してくれるプロの先生が「自分のところでもやりたい」と申し出てくれて、現在のようなネットワークになりました。
Q.活動地域がかなり広範に渡っていますが、会員さんはどのような形で通っているんでしょうか?
A.
みんな各々、自身の都合に合わせて好きなように通ってくれていますよ。平日は会社近くのサークルに行き、休日は家の近く、とか。通える範囲のサークルには全部行くとか、好きな先生のところに行くとか、本当にそれぞれです。いつの間にか、うちのサークルの大きな強みの一つになっています。
結果的に、多数の会員さんに教室間を交流してもらえる形になるので、ネットワークに入っている教室にとってもメリットのある形になっています。
Q.例会の内容ですが、まずはべーシックをみっちりやった上で、フロアクラフトを意識した練習など、かなり実践的ですね。やはり競技に出場することを意識されているんでしょうか。
※フロアクラフト:多数の選手やダンサーが同一フロアで踊っていても、カップル同士がぶつかったり、お互いの進路を妨げたりせずに、互いを避けながらも自らの踊りを完遂できる技術。
A.
うちに入ってほんの数ヶ月で相手を見つけて、競技会に出場するカップルもいます。もちろん、任意なんで強制したりはしないけど、会員同士で触発されて自然にやりたくなるようですね。僕や、同じデュオグループの先生を応援しに、競技会に足を運んでくれる会員も多いです。
見に行きたいと申し出てもらえればチケットを手配するし、その後飲み会になったりもするし、とにかく社交ダンスに関して会員が興味を持ったことは、全部ドーンと面倒見ますよ。競技会に出場するということになれば、それもできる限り最大限サポートします。
Q.他に若手のサークルだからこそ意識していることはありますか?
A.
競技だけではない、踊れる場を用意することですね。毎年、Duo Dance Grooveというパーティーをやっています。これが、まあ楽しい!みんな凝りに凝った演目を披露してくれます。地域のイベントに出演することもあるし、うちなら踊れる場がたくさんあります。
あと、僕が教えたわけじゃないんですけど、みんなオシャレなんですよね。女性会員はラテンとスタンダードの間に着替える子が多いです。教室に練習着を置いていたりもするけれど、スドウダンスクリエイションの先生たちも芸能人のバックダンサーをやっていたり意識の高い先生が多いから、自然と触発されるのかもしれないですね。
例会の流れ
◼️毎月、スタンダードとラテンを1種目ずつ学びます。
取材時の2月は、ルンバとスローフォックストロットでした。
◼️内容は以下の通りです。
・ストレッチなどの準備運動
・ブルース、ジルバなどにより、各自が任意でウォーミングアップ
・前半/ラテン
その日のベーシックステップを全員で学習。指導内容はホールドの手の握り方まで細かいところに及ぶ。カップルチェンジをしながら、その日のステップを全員が踊れるようになって終了。
・後半/スタンダード
ホールド、ポイズの確認後、その日のベーシックステップへ。ラテン同様、ステップごとのライズアンドフォールやLODの方向に合わせたステップの調整など、指導内容は非常に繊細。カップルチェンジをして、フロアクラフトを意識した踊りこみなど、後半には実践的な内容まで網羅する。
◼️フリータイム
各自練習。熱心にシャドウする会員がいる一方で、初心者の会員に先輩が教えるなど、会員同士の連帯が感じられる。
デュオダンスサークルの理念/須藤先生
楽しく、美しく、仲良くをモットーに、社交ダンスを身近に感じてもらえる為に敷居を下げ、楽しい!カッコイイ!と思ってもらえるよう多くの若者を指導してきました。正確なテクニックも大事にしながら、ダンスを楽しむ心も大事にしていきたいです。
また、デュオダンスサークルのようなサークルをやりたい、一緒にやりたいというご相談を他の先生からいただくことが多いのですが、若手のダンサーを育てるのは、誤解を恐れずに言うならば手間がかかることです。年配の愛好家に比べれば、経済的に潤沢ではないし、その一方で体力も伸び代もあるので、育成にはこちらもエネルギーを使います。それでも、やらなければ業界全体の未来はありません。それを残り超え、熱意を持った先生たちばかりが集まっているのがデュオダンスサークルの自慢でもあります。
男性会員:拠点リーダー
デュオダンスサークルの初級クラスのリーダーをしています。各地に僕のようなリーダーがいて、レッスン後のレポートを書いたり、動画をアップしたり、初心者の会員がいれば声をかけたりします。僕自身はデュオに来て、パートナーを見つけて競技に出るようになりました。
女性会員:在籍在籍2ヶ月
ここならプロの先生もいるし、同世代の人が多いので始めました。始めたばかりなのでのんびり通いたいと言う気持ちもあるし、みんなのように早く上手くなりたいな〜、ドレスも着てみたいな〜と言う気持ちが出てきたところです。
男性会員:競技選手
競技会に出場しているので、カップル練習と各地のデュオに通っていて、結局週に5-6回はダンスをしています。先生が面白いし、みんなエネルギッシュなので、ここに来ると上手くなりたい!もっと踊りたい!と言うモチベーションが上がります。